約1年間、パラレルワーカーとして働いていた経験から、パラレルワークのメリット・デメリットをお伝えしていきます。パラレルワークを始めたきっかけ、パラレルワークに必要なもの(スキル)も書いていきます。今後、独立を目指す人、もっとスキルアップしたい人、違う職種への転職を目指す人にもおすすめです。大変なことも多々ありましたが、それも含めて本当に良い経験になりました。
パラレルワークとは?
パラレルワークは、複数の仕事を平行・並列(Parallel)して行うことを指します。
この場合、Workは必ずしも「収益が発生する仕事」を指す必要はない、という人もいます。定義はまだ確立されていないのかな、とも思います。
パラレルワークと副業の違いは?
副業は、メインの仕事があるうえで「サイドの仕事」を指す意味合いが強いです。
複数の仕事をしていることには変わりありません。
パラレルワークが注目される理由
以前は、新卒で就職した会社で生涯働きぬく「終身雇用」がありましたが、現在は転職は当たり前、大企業の正社員でも業績悪化や倒産などで会社に守ってもらうことが難しい時代です。
複数の収入源を得られること、働き方(ワークスタイル)を変えることでライフスタイルも変えることができるなど、新しい働き方として注目を集めています☺
国(政府)も、いままでは「副業・兼業」に対してネガティブでしたが、2018年に下記のように変更しました。
第14章 副業・兼業
(副業・兼業)
第68条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。2 会社は、労働者からの前項の業務に従事する旨の届出に基づき、当該労働者が当該
業務に従事することにより次の各号のいずれかに該当する場合には、これを禁止又は
制限することができる。
① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合
いまや、自分で好きなワークスタイルを作っていける時代ですね✨
パラレルワーカー経験談
会社に勤めながら他の仕事を始める、という副業に近いパターンでスタートするのが普遍的だと思います。私は、逆で、自分のビジネスをやりながら某IT会社に駐在しました。
順番がどうであれ、パラレルワークにはメリット・デメリットがあります。今後、会社に勤めながら自分のビジネスを始めたい、他の仕事をしたい、などパラレルワークに興味がある人に、私の経験を通してぜひ知ってほしいとおもうことを書いていきます。
パラレルワークをしたきっかけ
私は27歳のころ、個人で仕事を始めました。ありがたいことに、生活できるくらいは稼げていました(その見込みを作ってから起業したのもありますが。)
夢だった起業ですが、正直、毎日ひとりで黙々と作業をする毎日、社会とつながっていないような感覚、そして変化の速いIT/Webの世界で置いてけぼりになっているような気持ち…などは感じていました。
スキルを身に着けたい、目標になる人がほしい
まだ社会人経験が5年程度だったこともあり、もっと様々なことを吸収したい気持ちがありました。
個人で仕事をしていると、研修などがないため自分で勉強をしたり、情報を取りに行かないと情報が入ってきません。もちろん、お手本になる人が周りにいるわけでもありません。
周りから学ぶことはとても多いので、会社に駐在し、周りの方々から様々なことが吸収できるような環境を選びました。
自分のビジネスを続けたい
正社員として、もう少し長く働けばいいのでは?という人もいました。
しかし私が働いてきた業界・業種では、残業も多く、また副業/兼業が可能な会社も少なかったのが現状です(当時)
それでも自分のビジネスを続けたかったので、個人事業主として仕事をしながら、パラレルワークをすることを選びました。
パラレルワークのメリット・デメリット
パラレルワークのメリット
私が実際の経験を通して感じたメリットは、
- 複数の環境に身を置ける
- 複数のスキルが同時に身に着く
- 複数の収入源
です。以下、ひとつずつ説明します。
複数環境で関わる人が増える
複数の仕事をする=複数の環境に身を置けると、それだけ関わる人や業務が増えます。
複数のスキルを同時に伸ばせる
違う職種の仕事をする場合は、同時に複数のスキルを伸ばすことができます☺
お料理をするときに、まずはメインディッシュだけ作って、そのあとに副菜をつくるより、同時に進めて同時に完成させるほうが効率が良いですよね☺
数年後、複数のスキルが身についていると思うとワクワクしませんか?🎶
同じ職種の仕事をする場合でも、成長速度がグンとあがります☺場所によってやり方が異なったりするので、違うやり方を同時に学べる=比較対象ができるのもいいですよね💕
複数の収入源
また、何かしらの理由でひとつの仕事が不安定になってしまったとしても、もう一つ収入先があると少し安心です。
2020年の新型コロナ感染拡大で実感した方もおおいのではないでしょうか。
パラレルワークのデメリット
実際にパラレルワーカーとして働くデメリットといえば、
- 双方の職場の理解
- 税金関係(ペーパーワーク)
- 多忙になりがち
くらいかなと思います。
双方の職場の理解
これはデメリットというよりは、大きなハードルかと思います。
今現在、まだ「副業可能」な会社は少ないのが現状ですよね…。また、「副業可能」としていても届出をしたり等、手続きが必要な会社もあるようです。
ペーパーワーク
税金関係に関しては、収入先が複数になることにより年末調整や確定申告などのペーパーワークが少し面倒かと思います。しかし税金の仕組みなどを知るいいきっかけになるので、「何事も勉強」と思い今ではサクサクできるようになりました!最初は、難しい言葉だらけで心折れましたが(笑)
多忙で時間がとりづらい
また、スケジュール次第ですが、複数仕事をする場合はそれだけ忙しくなる人も多いです。私も実際にとても忙しかったです。
パラレルワークに必要なもの=マネジメント
時間管理(タイムマネジメント)
私の場合は、フルタイムの仕事を2つしているようなものだったので、何より時間管理が大切でした。
片方、または両方がおごそかになることがないように、スケジュール管理は徹底していました。ひとつでもずれると、他も調整する必要が出てくるので注意が必要です。
それぞれに必要な時間を計算し、プライベートの時間も確保できるよう、時間を”作る”ようにしていました。
体調管理
体調を崩してしまうと、すべてに影響が出ます。日頃から体調管理にはとても気を付ける必要があります。
定期的に通院するものや、予防接種など事前にわかっているものがあれば、スケジュールを調整してあらかじめ入れておくと良いです。
パラレルワークで得られるもの=経験=価値
同時に複数のことをする=同時に複数の経験が得られます✨経験は、した人にしか得られない「価値」だと思います。
行動するか・しないか、で数年後に差が出るのであれば、一度行動してみるのもありだとおもいます☺トライする気持ち、勇気も、いずれ自信になります💓
私は、パラレルワークをしたからこそ得られた経験=価値は自分の糧になっています☺
もちろんパラレルワーク禁止だったり、自分に合うスタイルで働ける先が見つけられないなど、障害もあるとおもいます。次は、パラレルワークの始め方やパラレルワークに有利な職種・スキルなども書いて行けたらとおもいます。